白鵬女子高校教諭の三浦里佳子選手がこのほど、水球の東京五輪日本代表に選出された。7月24日から始まる本戦に向け、「精いっぱい力を出せるように、できることは全てやっていく」と、大舞台での活躍を誓う。
水球はプールに作られたコート内でボールをゴールに投げ入れ、得点を競う球技。1チーム7人で試合中はプール底に足を付けずプレーする。
7月24日の初戦はアメリカと対戦。水球女子は前回リオ五輪で世界最終予選で敗退しており、今回が初出場となる。
教諭と選手両立
三浦選手は、同校の保健体育科の教諭。日本体育大学の日体クラブに所属し、勤務後に練習に励む日々を送る。
白鵬では強豪である水球部のコーチも担当。「五輪が近づいてからは部活動にあまり顔を出せなくなったが、内定の際には教え子たちからお祝いの言葉をもらった」と微笑み、「選手を続けながら教諭として働かせてもらえてありがたい」と感謝をにじませる。
チームの守護神
ポジションはゴールキーパー。小学生の頃に兄の影響で水球を始め、出身である山形の高校で初めてゴールキーパーを経験。「点を取るよりもシュートを止められたときの方が嬉しかった」と話す通り、才能が開花し、以来、守護神としてチームを守ってきた。
日本代表は日体大在学中の2008年に初選出。三浦選手は五輪に向け、「まずは、同じアジアで同じグループの中国を意識している」と冷静に話し、「このような世の中なので、自分たちのプレーを見てくださる方を元気づけられたら」と力強く語った。
三浦選手の教え子である同校水球部も、このほど行われたJOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会水球競技関東ブロック予選会で好成績を収め、8月22日から始まる全国大会への出場を決めた。部長の西山百花さん(3年)は、「全国大会優勝を目指してやってきた。3年で最後の大会なので悔いのないよう全力を出したい」と力を込める。
水球部は2012年に創部。三浦選手をコーチに、リオ五輪出場の柳瀬彰良選手を監督に迎え、2014年には全国大会で3位を収めるなど、強豪として知られている。今年は26人が所属。他県からも経験者が集まり、着々とレベルが上がっているという。
練習には現役目線で三浦選手が参加することも。西山さんは「三浦選手がゴールキーパーの時は全然球が入らない。みんな球を入れようと工夫するため本当に良い練習になる」と感謝し、「先生たちに金メダルをかけてあげられるよう頑張りたい」と意気込んだ。
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