神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2021年7月8日 エリアトップへ

横浜市児童虐待 通告・相談件数が過去最多 社会的関心の高まり背景

社会

公開:2021年7月8日

  • LINE
  • hatena

 横浜市の2020年度の児童虐待に関する通告・相談件数は1万2554件となり、過去最多を更新した。「社会的な関心の高まり」(市担当者)もあり、前年度から1556件増加。新型コロナウイルスの影響で虐待の潜在化が懸念されたが、通告・相談件数も増加しており影響は限定的だった。

 全国的に児童虐待の通告・相談件数が増加する中、横浜市は19年度に1万件を超え、20年度には1万2000件を超えた。16年度の6263件から5年間で倍増しており、市の担当者は「報道などによる児童虐待への社会的な関心の高まりが背景にある」と話す。

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛により在宅時間が増え、人と会う機会が減ることで、虐待の潜在化が懸念されたが、市は「例年と同様に通告・相談件数は増え、影響は限定的だった」との見解を示した。

 通告・相談の経路別でみると、19年度からの増加が目立つのは、警察や学校、家族・親戚など。

 親が子どもの前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」について、DVを受けた配偶者からの通報を受け、警察が児相に通告するケースが増えており、20年度の警察からの通告・相談件数は、前年度から825件増えた。

 また「家族・親戚」からが199件増、「近隣・知人」からが265件増えており、市は「在宅時間が長くなったことで、身近な人からの通告が増えた」とみている。

 今必要な社会の取り組みについて、児童虐待に詳しい東洋英和女学院大学の久保田まり教授は「行政や教育機関、民間のボランティア団体などが風通しよく連携できる仕組みが大切。また、孤立をさせない訪問型の支援の強化と充実が求められる」と述べた。

相談LINE、認知向上へ

 市が昨年7月、新型コロナによる虐待の潜在化を防ごうと始めた「かながわ子ども家庭110番相談LINE」からの通告・相談件数は102件にとどまった。市の担当者は「子ども本人からの相談があるなど、有効だった部分もあるが、まだまだ認知度が低い」とし、広報に力を入れていく考えを示した。

鶴見区版のトップニュース最新6

防災冊子を8年ぶり改訂

江ヶ崎町

防災冊子を8年ぶり改訂

ペット防災など新項目も

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月2日

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook