海老名市は1日、市消防署で複数のパワハラ行為があったとして関係職員12人を処分した。このうちパワハラの加害者2人とその上司3人は懲戒処分とした。
加害者として処分されたのは消防署第3警備課に勤務する救助係長(48)と、同じく第3警備課第1消防係に所属する主任主事(36)の2人で、救助係長は停職1カ月、主任主事は減給3カ月。
市消防本部によると、救助係長は2020年5月に部下の係員の前髪を本人の承諾なしにハサミで切り、6月の救助資機材の点検作業中では、持っていたバインダーで部下の頬をはたき、足を蹴り、腕立て伏せを命じ、その際にヘルメットの上から頭を数回たたいた。
一連のパワハラ行為の事実行為を調べる同年9月の市ハラスメント苦情相談対応委員会の開催日に、情報提供者を特定する目的で部下2人に見張りをさせた。
主任主事は20年5月に部下の足を蹴ろうとし、よけた部下の左手を蹴った。
2人の上司にあたる消防署長(55)と副署長を兼ねる第3警備課長(59)を戒告とし、主任主事のパワハラを黙認したとして本署担当課長(57)を減給処分とした。
ほかにも消防長ら7人が文書による訓告を受けた。
二見裕司消防長は「消防職員の不祥事により市民の皆様の信頼を損ねたことを深くお詫び申し上げます。この事態を組織として、社会の一員として非常に重く受け止め、職場環境の改善を図り、再発防止に全力で取り組み、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントを出した。
消防本部では3月9日から11日まで、管理職を対象にハラスメント研修を実施。海老名市も3月26日に幹部職員を対象に同様の研修を開くという。
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