中農高高橋晋太郎教諭 読売教育賞で最優秀賞 生徒の発信力磨く活動を評価
教育分野で優れた業績を上げた個人や団体を表彰する「第62回読売教育賞」に県立中央農業高校(江原洋一校長)の高橋晋太郎教諭(32)が地域社会教育活動部門の最優秀賞に選ばれた。「自己発信力」をテーマにした草花部での活動が評価を受けた。
「自分の思っていることをしっかりと伝える技術を持たせてあげたいんです」。この言葉に全てが込められている。農業高校の教諭として生徒の人生をサポートする中で、「自己発信力」は欠かせないと考えている。
実習や課題では力を発揮することはできるが、人前で話すことが苦手で希望する就職先や進学先の面接で力を発揮できず、夢を諦めざるを得なかった生徒を数多く目にしてきた。
8年前から顧問を務める草花部ではコサージュ作りなど「地域」と関わる機会を生かして、コミュニケーション力を磨くことに力を注いでいる。「自分たちが学んだことが地域の役に立っていると実感することで、生徒たちは自分たちの存在意義を感じ、さらなる自信と熱意を持って発信する力につながっている」という。もうひとつのテーマが「自発行動」。部員それぞれに研究テーマを持たせることで、研究成果の発表を通じて自分の考えを示す力の育成につながっているという。
高橋教諭は「賞を頂けたのはすべて生徒たちのおかげです。夜遅くまで熱心に研究をする生徒には頭が下がります。生徒たちには高校生活で学んだことを活かしてほしい」と謙虚に話していた。
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