中農高 「いのちの授業」で大賞 ブロイラーの解体体験綴る
中央農業高校(江原洋一校長)畜産科学科の小柳那奈さん(1年)が、ブロイラーの解体体験から得た経験を綴り応募した県主催の作文コンクール「いのちの授業大賞」で最高賞となる大賞作品に選ばれた。
神奈川県が取り組む「いのちの授業」の一環として「命の大切さ」や「思いやり」などをテーマにした作文を募集した今回のコンクールには1914の作品が寄せられた。
東日本大震災の被災地でのボランティア活動や未熟児医療に関するものなど、多岐にわたる作品の中から大賞に選出された小柳さんの作品は学校の授業の中で触れた「命の大切さ」を綴った作品だ。
小柳さんが通う中央農業高校の畜産科学科では1年生の10月初旬から食用鶏(ブロイラー)の育成実習がはじまる。手元に届く雛は30gほど、手の平に乗るほどの大きさで、生徒それぞれが一羽を担当し、50日間で約3・5kgまで育て上げる。
実習の最後に待ち受けているのは愛情込めて育てたブロイラーの「と畜」。部位ごとに解体し、家庭で料理するという一連をまとめレポートとして提出することで授業は完結する。
「感謝の思いが上手く表現されている」
自身が担当した鶏への愛情、その鶏が飼育途中で死んだこと、解体時の心の動きなどを綴った小柳さんの作品「いのちをいただきます」は21の最終選考作品に残った。
2月末の最終選考会で黒岩祐治知事ら5人の審査員から「学校授業を通して学んだ『と畜』という経験を通じ、いのちの営みの中で生きていることへの感謝の思いが上手く表現されている」などと、高い評価を受けた。
授業を担当した巻島弘敏教諭と前田俊之教諭とともに最高賞を受賞した小柳さんは「受賞はとてもうれしい。『いのち』について授業から多くのことを学んだ。普段の生活から、感謝の心を忘れずにしていきたい」と話した。
また同校2年の渡邊彩香さんと菊池創太教諭も「テレビ神奈川賞」を受賞した。
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