『住む』と『働く』を一つの地域で完結させ、街の活性化に繋げるビジョンを示した綾西バザール商店街の縮小模型を、国分寺台在住でデザインの仕事に携わる原地千尋さんが製作した。
この模型は、原地さんが美術大学の卒業制作として作ったもの。「今あるものをどうしたらより魅力的にできるか」を考え設計し、街並みなどを検証する際に一目で分かるよう建物や間取りを細かく配置した。
「働く母親の労働」を大学の研究テーマにしていた原地さんは「母親が働きづらい要因の一つは住居と職場の距離にあるのでは」と考え、以前から「まち」に着目していた。そんな時、祖母から聞いた綾西バザールに興味を持ち、卒業制作のテーマに同商店街を選択。商店街にあるコミュニティビジネス「花いちもんめ」の代表者に話を聞くなど、調査を重ね設計した。
完成した模型には、特徴である桜並木を活かした動線の確保や、住居と職場を一つにしたコミュニティ形成など、新しい要素が取り入れられている。作品は商業施設技術団体連合会会長賞や、コンクール選出もされている。
模型は6月19日(日)に綾西バザールで開かれる「みんなの広場大市」で、原地さんの解説付きでお披露目される。時間は昼ごろの予定。
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