任期満了に伴い9月13日告示、20日投開票される座間市長選と座間市議会選挙で座間市選挙管理委員会が、有権者に投票所への筆記具の持参を呼びかけている。通常の投票では記載台に鉛筆を用意しているが、コロナ禍の感染対策として異例の呼びかけを決めた。
同市選管では、他自治体の選挙を参考に投票所での感染症対策を検討。通常、投票者は記載台にある鉛筆で記入していたが、多数の人が同じ鉛筆を使い回しするリスクに着目。筆記具の持参を薦め、持参しない人にはゴルフなどで使用する使い捨てのクリップペンシルを配布することにした。
有権者に筆記具の持参を呼びかけることは同市として前例がないため、仮に全員が筆記具を持参しなくても対応できるよう、6万6千本のクリップペンシルを調達した。
事務局は「クリップペンシルは細く、鉛筆より書きにくい。使い慣れた筆記具を持参していただいた方がよりよい環境で投票できると考えている」と話す。
筆記具は、黒鉛筆のほかシャープペンシルも可。投票用紙はプラスチック製でインクが染み込みにくく、投票箱内で他の投票用紙を汚す可能性があることから、インク類のペンは使用できない。持参した筆記具は投票用紙を受け取る際に職員に提示する。投票所ではほかにも、記載台は1時間に1回消毒、職員はフェイスシールドを着用し、投票者にはマスク着用の協力を求める。
混雑状況を告知
同委員会では、期日前投票の活用や比較的空いている時間での投票も呼びかける。9月12日までに各家庭に届く入場整理券に、過去データに基づく期日前投票期間中の日ごと、時間ごとの混雑状況、投票日の時間ごとの混雑状況をグラフ化した資料を同封する。
2020年9月1日時点の座間市選挙人名簿登録人数は11万460人。16年の市議会議員選挙の投票率は40・38%で、投票者の20・4%が期日前投票を活用した。
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>