鎌倉版 掲載号:2011年11月18日号
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高井 正俊さん 鎌倉市在住 65歳

禅のパワーでもののふ育成

 ○…11月に創立90周年を迎え、記念の同窓会では「鎌倉男子の育て方」と題して講話を行う。20年間建長寺に勤め、同寺が運営する鎌倉学園の「男子」を育ててきた。「かわいい中学1年生だったかと思えば、気づけば高校3年生で、人はこんなに変わるものか」と生徒の成長に目を細める。

 ○…鎌倉武士に好まれた禅宗を尊ぶ。「自分の持つ力をどう高めていくか」という理念で、学年ごとの座禅や、寺に泊まって身の回りのことをすべて行う宿泊体験を実施し、「体験主義」で自分の体を通してつらさを学ばせる。さらに、全員でけんちん汁を作り食すことで「自分の生命は他の生命の犠牲の上に成り立っている」という「食作法(じきさほう)」を教えている。「一人でどこに行っても何でもできる。堂々と生きる」人物に育てることが修行の目的だ。

 ○…東京出身。実家は寺だが、僧侶の道には進まず、大学院で日本文学を学んだ。25歳の時「ちょっとやってみよう」と、実家と同じ建長寺派の道場に入ったのが転機だった。6年ほどいたが、「坊さんは何も生産しないのに、皆さんからいただく。いいかげんにやってはいけない」と、修行の大切さに気づいた。その後、実家で僧を務める傍ら、消防団や青年会議所などの地域活動に参加。旧態依然とした”寺”のあり方に疑問を感じ、同門下の青年らで会を立ち上げ、寺と社会の結びつきにも力を入れた。「臨済宗には若者の新しい動きを容認してくれる多様性があった」ことも活動を後押しした。

 ○…宗務総長になってからは8年になる。気さくな人柄で、修行時代に付いたあだ名は「たぬき」。「似ているからじゃないかな」と苦笑。禅宗に出会えたことが人生で大きい。「禅はパワーだ」と声を張り「禅から受けた力を人にも与えなければ」と忘れない。「若い学生とふれあえるのはありがたいこと。鎌学をもっと存在感のある学校にしていきたい」と展望を語った。
 

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