「走り高跳び」全国2位の実力を持つ鎌倉きってのアスリート 元吉 雄基さん 笛田在住 18歳
きっかけは、消去法で
○…昨年8月の高校陸上全国大会「走り高跳び」において、記録2m10cmを叩き出し2位に輝いた。1、2年生を対象とした日本ユース大会では頂点に立ったことも。4月からは陸上の名門・東海大学でさらなる飛躍を目指す。
○…夏の全国2位は、喜びよりも悔しい思いが残った。優勝選手と跳んだ「バー」の高さが同じだったからだ。自身は最終跳躍の3回目で成功したのに対し、相手は1回でパス。「最後に跳べたが、同記録での次点だった」と悔しさをにじませた。
○…走り高跳びとの出会いは小6の鎌倉市陸上競技大会。参加する競技を「消去法で高跳びにした。なんだかできそうな感じがした」と振り返る。その結果、1m30cmの記録で優勝、それが成功体験に。深沢中では、迷わず陸上部で走り高跳びに取り組み、メキメキと実力を伸ばす。中3で1m95cm、そして高3(私立東京高校)までに15cmも更新し、自他ともに認める全国レベルに。
○…「試合中が楽しい」と、跳躍に全神経を集中させたり、他の選手の跳躍から刺激を受けるのがたまらなく楽しいようだ。進学先の東海大陸上部には、高校の先輩がおり、すでに練習に参加している。「レベルが非常に高い」と、その環境に興奮しているようだ。
○…3人兄弟の長男で両親と祖母の5人暮らし。深沢中陸上部の池田克行顧問(当時)とは、地元同士ということもあって、今でも家族ぐるみの付き合い。頭の中は、半分が走り高跳びのこと。もう半分は、友人と遊んだり、テレビ見たりと普通の18歳だ。「のんびりするのが好きです」とはにかんだ。
○…大学では「まずは大会に出場できる正選手になって、関東大会や全国大会で上位に入りたい」と意気込む。高校時代に指導を受けた日本記録保持者・醍醐直幸選手と「いつか競ってみたい」と、目線は世界を見据える。