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鎌倉版 公開:2011年6月10日 エリアトップへ

神奈川県県民功労者表彰を受章した(社)神奈川県建築士会の常任理事 星野 芳久さん 岡本在住 75歳

公開:2011年6月10日

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戦時下の記憶が原点

 ○…神奈川県建築士会の常任理事を20年以上務め「建築士の資質向上に尽力」したとして、この度、2011年度の神奈川県県民功労者表彰を受章した。同会は建築士の指導や質の向上を目的に活動し、今年で設立60周年を迎える。

 ○…東京生まれで、小学校進学とともに鎌倉へ。戦時下ということもあり、東京で料理店を営んでいた父親は、その後も都内に留まっていた。そんな折、久しぶりに鎌倉の自宅へと向かう途中、東京大空襲に見舞われた。焼け出された人たちの救助に奔走したという父の姿に、「小学2年生の私には何もできなかった」。そこで抱いた「焼け出された人に家を作って上げたい」、この思いが建築の世界へ進むきっかけとなった。その思いは中学時代に「ただ家を建てるだけでなく、暮らし良い街を」と変化。それが「都市計画」だということを、高校時代に読んだ早稲田大学・石川栄耀教授の週刊誌の記事で知り、同大学に進学した。さらに、都市計画を学ぶため2年間アメリカへ留学も。帰国後は関東学院大学の講師となり、5年前まで教壇に立っていた。現在は名誉教授を務めている。

 ○…大学教授以外にも建築士会を始め様々な活動に参加。6年前に市の都市計画審議会の会長を務めていたころ、大船観音近くにマンション建設問題が発生。これがきっかけとなり市の機関であった審議会を辞め、徹底的に市に抗議するようになった。「まだ日本では、行政は市民の声よりも経済活動を優先している」と話す。この問題は建物を建てる際に必要な接道条件を満たしていなかったため、法的には建設中止で収まった。だが実際に取り壊されてしまった市道の復旧など、問題はまだ残っている。「今は問題の収束で忙しくて、ゆっくりと読書などの趣味の時間が取れていない」と苦笑い。「日本はまだまだ市民の発言力が弱い。若い人の力で変えていってもらえれば」と未来に希望を持つ。
 

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