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鎌倉版 公開:2014年1月1日 エリアトップへ

(公社)鎌倉青年会議所の理事長に就任した 石渡 隆雄さん 長谷在住 39歳

公開:2014年1月1日

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「会員一丸で鎌倉に恩返し」

 ◯…20歳から40歳までの青年経済人が、様々なまちづくり、地域貢献活動を展開する鎌倉青年会議所(JC)の舵取りを任された。今年度のテーマに掲げたのは「敢為邁往(かんいまいおう)」。困難があっても目的に向かって思いきって突き進むという意味の言葉に、創立50周年という節目の年への意気込みを込めた。「10月には50周年の記念式典を開く予定。そこへ向けて全会員が一丸となりたい」と語る。

 ◯…生まれも育ちも鎌倉。普段の顔は一般住宅から神社仏閣まで手がける老舗建設会社、清興建設(大町)の取締役だ。祖父から3代目に当たるが「継ぐつもりはなかった」という。専門学校を卒業後、一度はコンピュータープログラマーに。しかし過酷な勤務に体が悲鳴を上げ退職した。就職活動中に父から「ちょっと手伝わないか」と誘われ同社へ。すると「もともとモノづくりが好き。お客様と対話を重ねながらイメージを形にしていく過程や、出来上がった時のお客様の喜んだ顔を見るのが何よりうれしい」と仕事にのめり込んだ。「規模は大きくなくてもお客様や地域から必要とされる会社に」と目指す企業像は定まっている。

 ◯…JCに入会したのは2007年。父がOBだったこともあり、「気づいたら外堀を埋められていた」と笑う。「まちづくりに取り組みながら、人の使い方やスケジュール管理など仕事に直結するスキルを学べた。何より仕事では出会うことができない、本当の仲間ができたことが自分にとっての財産」と振り返る。

 ◯…釣りが趣味で休みがあると車を飛ばし一日中川や湖で魚と向き合う。「釣れなくてもその原因を考えて、違うアプローチを探ってみる。その過程が楽しい」と破顔する。もっとも今年はそうした時間も少なくなりそうだ。「会員一人ひとりの持ち味を引き出しながら、自分が正しいと信じる道を進みたい」。育ててくれた鎌倉とJCへの恩返しに全力を注ぐつもりだ。

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