神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年6月20日 エリアトップへ

春の叙勲で旭日小綬章を受章した作家 角野 栄子さん 由比ガ浜在住 79歳

公開:2014年6月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

物語は人生輝かせる「魔法」

 ○…春の叙勲で、文化、スポーツなどの分野で顕著な功績のあった人に贈られる旭日小綬章を受章した。デビューから40年以上、代表作「魔女の宅急便」をはじめ多彩な著作にファンは多く「おばあちゃん、お母さん、お孫さんと三代に渡って読んでくれるお家もあるみたい。長く楽しみにしてくれていた読者がいたからこその受章。光栄です」と目じりにしわを寄せる。

 ○…東京都出身。大学卒業後、就職・結婚を経て、海外への憧れからブラジル移民に応募した。25歳から2年間、異国で生活し現地では日系人向けラジオ番組の広告営業を担当。「縁のない土地で働いて生きていくのはとても大変だった。でもそこでの記憶は今でも宝物」と振り返る。帰国後、大学時代の恩師から声がかかり、ブラジルでの経験を綴ったノンフィクション「ルイジンニョ少年」を35歳で出版した。「苦労したけれど『書く喜び』を知ってしまった」と、小説家になることを決意。児童文学を中心に作品を書き続けており、最新作「ナーダという名の少女」が3月に発売されたばかりだ。

 ○…「大好きな海のそばで暮らしたい」と13年前、鎌倉に拠点を移した。海岸を散歩するなどゆったりした生活の中で物語のイメージを紡いでいる。「妙本寺など静かな場所が好き。鎌倉はもう少し観光客が少ないといいのだけれど」といたずらっぽく語る。

 ○…ジブリ映画になり今年実写化もされた「魔女の宅急便」は「娘が中学生のときに描いた絵がきっかけ」で誕生した。ほうきにラジオをぶら下げた少女の姿にインスピレーションを得た。空を飛ぶというたった一つの魔法しか使えなかった主人公のキキ。「人間ってキキと同じで一つだけ魔法が使えるものなの。私にとってそれが物語を作ることだったと思う。誰にでもある自分の好きなことや得意なこと、それを見付けて育てて欲しい」。そう言うと穏やかな笑みを浮かべた。

鎌倉版の人物風土記最新6

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

5月3日

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

4月26日

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook