「オクトーバーフェスト」を主催する鎌倉商工会議所青年部鎌倉ビジョン委員会委員長 斉藤 正朗さん 横浜市在住 36歳
「市民がつながる祭りに」
○…県内はじめ東北の地ビールや様々なグルメが販売され、大道芸やヨーデルの演奏も―。ドイツ発祥のビールの祭典「オクトーバーフェスト」が10月3日、4日の2日間、市役所駐車場で開催される。その企画・運営を担う鎌倉商工会議所青年部・鎌倉ビジョン委員会の委員長を務める。「市民や観光で訪れた人、子どもから大人まで、参加した全ての人が楽しめて、記憶に残るイベントにしたい」と意気込む。
○…2012年に始まり4回目を迎える同イベント。今回は「仮装」を仕かけとして取り入れた。会場ではスタッフや出店者らが様々なキャラクターに扮するほか、仮装した来場者の表彰も。「普段の自分とスイッチを切り替えて、非日常の時間と空間を楽しんでもらえれば」と狙いを話す。自らの仮装については「当日まで秘密です」と笑う。
○…創業120年以上を誇る老舗企業、(株)斉藤建設(扇ガ谷)の専務が普段の顔だ。大手建設会社で4年半のサラリーマン生活を経て、同社に入ったのは29歳の時。父のすすめで若手経営者らの団体である商工会議所青年部に入会したが「忙しかったこともあって、最初はあまり活動していませんでした」。そうしたなか第1回のオクトーバーフェストに参加。「鎌倉のために何かしたい、というメンバーの熱がすごくて、自然と距離も縮まりました」と振り返る。責任者として迎える今回は「こんなに大変とは思わなかった」と苦笑いしながら「わがままを通すこともあるけれど、支えてもらっています」と仲間への感謝を忘れない。
○…プライベートでは6歳と3歳の息子の父親でもある。現在は横浜在住だが、生まれ育った鎌倉に戻ることを計画しているという。「決して便利ではないけれど、自然が豊かで何より人と人との確かなつながりがある」。改めて感じた故郷の魅力を広く発信するため、まずはイベントの成功に全力を尽くす考えだ。