神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2015年11月27日 エリアトップへ

神奈川県保育賞を受賞した 蔭山 知実さん 腰越在住 51歳

公開:2015年11月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

「笑顔」が仕事の糧に

 ○…重症心身障害児施設「小さき花の園」(市内腰越)で20年以上、障害児への療育プログラムなどに携わってきたことが評価され、このほど神奈川県保育賞を受賞した。「利用者一人ひとりの笑顔を引き出したくて懸命に取り組んできた仕事。実績を認められてうれしい」と穏やかに語る。

 ○…横浜市出身。高校生の時、ボランティアで障害児施設を訪れた経験から興味を持ち、短大で保育を学んだ。しかし卒業後は一般企業に就職。24歳で結婚し、26歳で娘を出産した。専業主婦として子育てに奮闘していたが「どうしても子どもの一挙手一投足に注目してしまう。過保護で互いに息が詰まりそうになっていた」と振り返る。そんな時、見つけたのが同園の求人広告。「やりたい事を叶えるチャンスは今だ」。夫に働きたいと胸の内を打ち明けると、すぐに職場近くの腰越に引っ越し実の両親と同居することに。「夜勤など体力面の不安もありましたが、仕事が楽しくて専業主婦時代より調子が良いくらい」と順調なスタートをきった。

 ○…同園には幼児から大人まで、重度な障害を抱えた利用者が集まる。「見た目が大人でも3歳くらいの知的レベルの人もいる。だからこそ『保育』的な支援が必要」とお遊戯や遠足など季節に応じたプログラムを日々提案する。感情表現が不得意な人には、時間をかけてじっくりと向き合う。「繰り返しアプローチすると好き嫌いが判ってくる。そうやって見せてくれた笑顔は何ものにも代え難い」と優しい表情を見せる。

 ○…趣味は旅行。社会人クラブチームで陸上選手として活躍する娘の応援を兼ねて国内を巡り、連休は友人と海外に出掛ける。そんな旅先でも仕事が忘れられず、鑑賞したステージに感動すれば「うちの施設にも来て下さい」とその場で交渉することも。「私が楽しかったことを、皆にも感じて欲しい。やっぱりこの仕事が好きなんですよね」と微笑んだ。

鎌倉版の人物風土記最新6

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

5月3日

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

4月26日

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook