神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2018年10月12日 エリアトップへ

覚園寺の第31代住職に就任した 仲田 順昌(じゅんしょう)さん 二階堂在住 45歳

公開:2018年10月12日

  • X
  • LINE
  • hatena

苦しみ越え心に寄り添う

 ○…鎌倉幕府2代執権・北条義時が戌神将のお告げによって1218年に建てたとされる薬師堂を前身に、四宗兼学道場として創建された覚園寺。800年の歴史を持つ鎌倉有数の古刹の第31代住職に、このほど就任した。「30年にわたって住職を務めた父が『元気なうちに次の世代にバトンを渡したい』と任せてくれた。身の引き締まる思い」と語る。

 ○…十二所に生まれ育つ。幼い頃は「野山を駆け回り、森を探検する活発な子どもだった」という。高校、大学ではラグビーに熱中し、スクラムの最前列中央で活躍。より良い走り方や怪我をしにくいプレーを研究しようと、大学ではスポーツ科学を専攻した。「学んだ知識を生かし、将来はスポーツ用品メーカーで商品開発に携わりたいとの思いが芽生え、親の跡を継ぐべきかすごく悩んだ」と振り返る。

 ○…迷いを抱えたまま向かった高野山での1年間の修行が、人生を変えた。「10時間近く正座を続けるなど、科学的に見れば体に悪い座り方、歩き方をする毎日。最初はとても辛かった」という。それでも修行を続けるうち「どんな苦しみにも必ず意味があり、それを乗り越えることが力になる」と気付いた。「自分がスポーツに魅せられたのは、見る人に前向きな力を与えてくれるから。僧侶として悩める人の心に寄り添うことも、同じように勇気を与えられるはず」。仏道を進む覚悟が決まった瞬間だった。

 ○…修業を終え、覚園寺の僧侶となって20年。拝観者の案内や地域との交流行事などに奔走する。2児の父となった今、寺院の運営と子育てを両立させてきた父の大きさを改めて感じているという。「法要でも観光者の案内でも、父は何より人を大切にした。私も見習い、最善を尽くしたい」

鎌倉版の人物風土記最新6

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

5月3日

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

4月26日

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月5日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook