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鎌倉版 公開:2022年6月3日 エリアトップへ

鎌倉市観光協会の「納涼うちわ」を デザインした 野口 満一月(みつき)さん(本名:磯部浩子) 梶原在住 56歳

公開:2022年6月3日

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絵筆が止まらない

 ○…9年前の夫に続き、2022年の鎌倉市観光協会が販売する「納涼うちわ」のデザインを任された。夫・磯部光太郎は大好きなカエルを描き、自身が担当した今年は鎌倉の海の生き物を題材に。夫婦そろって自然派の日本画家だ。

 ○…近年の納涼うちわは花のデザインが多かったため、鎌倉の魅力でもある海をイメージ。昨夏には夫ともに材木座海岸へ。日本最古の築港遺跡で、干潮時に姿を現す「和賀江島(わかえじま)」にいたイソスジエビやヒライソガニなどをスケッチ。「楽しくて、かわいい鎌倉の生き物を描きたかった」と言い、コロナ下の夏を少しでも満喫してほしいと絵筆に思いを込めた。

 ○…東京で生まれ、物心がついた頃には筆が止まらなかった。小学校入学を控え、母が購入してくれた10冊ほどの学習帳。しかし、そのノートに次から次へと絵を描いていった。「動物が旅をしていく物語も考えてね」。時には、9つ上の姉が持っていた絵本にも筆が進み、「姉が白い紙を買ってきて『こっちに描いてよ』と怒られました」と首をすくめる。上智大学文学部に進んだものの、画家を目指し東京藝術大学へ。大学院を経て、「職業=画家」として人生を謳歌している。

 ○…自然に魅かれ30代で鎌倉へ。山野草や生物を求め同業の夫と出かけることもあり、「モチーフの奪い合いになる」とうれしそうに話す。自然派の夫婦が暮らす家には「情報が入り過ぎないように」とテレビはなく、植物に囲まれた庭で食事をするのが日課だ。

 ○…「普段はずぼら」と言うが、ひとたび筆を握れば、蜘蛛の巣の糸やたんぽぽの綿毛を繊細に表現する。最近では、日本画に加えて絵本にも挑戦。少女時代から変わらず、これからも視線の先にはキャンバスがある。

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