国分南に本社を構える警備会社「優成サービス(株)」(八木正志代表取締役)が先月末から社有車4台に救急箱「FA(ファーストエイド)キット」を搭載し、業務にあたっている。縦19cm・横11cm・高さ7cmのボックスには包帯や消毒液など、応急処置に対応できるセットが収められている。
救急車が到着するまでの数分間が生死を分けるケースがある。救急箱を載せた車やバイクが増えれば、負傷者に応急処置を施すことができ、より多くの命を救うことができる社会ができるのではないか――。
(株)エルプエンテインターナショナル(横浜市中区)が開発を進め、普及を呼びかける救急箱を車に搭載する仕組み「FA」は近年、公共施設などへの設置が進み、「市民救急活動」として定着しつつあるAED(自動体外式除細動器)の普及の考え方に近い。
応急処置を現場に居合わせた人が施すことを想定し、キット内には処置に必要なセットを、マニュアルと共に収納。新たな救急の形として広がりを見せ、5月末までに行政や企業など200を超える組織が活動に賛同している。同社によると海老名市内から、この活動に参加したのは優成サービスが初だという。
優成サービスでは警備現場でのノウハウを活かしリフト機能などを持つ「福祉トイレ車両」を独自に開発。東日本大震災で被災した宮城県石巻市内にこの車両が設置され、障がいを抱える避難者のトイレとして活用されるなど、社会貢献活動に重きを置いている。
今回の「FA」運動への参加もこの一環と考える八木氏は「車両がいざというときに、救急救命の処置に役立てれば幸い。新たな市民救急として根付くことを望みたい」と話している。
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