海老名市内で高齢者施設を運営する社会福祉法人「中心会」の事業のひとつ「ユニバーサル就労支援事業」(【電話】046・238・7681)が、4月で開設から2年を迎えようとしている。相談件数は100件を超え、就職に悩む人たちの受け皿的存在を担っている。
「ユニバーサル就労支援」は就労ブランクや障がいのボーダー、心身の疾患などを理由に、就労希望はあるが働けずにいる人をサポートする事業。悩みを聞くだけでなく、職業訓練から企業マッチングまで行う取り組みで、民間事業としては県央、県西エリアでは同所のみとなる。
今後さらに増加する見込みがある”社会的弱者”のために「中心会」では2014年に事業を立ち上げ、約2年で相談件数は100件を超えた。本人や保護者など20〜40歳代を中心に多くの相談が寄せられ、活動した結果、就職まで漕ぎ着けるなど成果を得ている。
コミュニケーションが上手く図れずハローワークで就職が決まらない人や、生活保護、障害者制度を受けていないがその可能性がある人などが主な対象者となる。これらの人たちは貧困に陥りやすい事や社会的に孤立する可能性が高い事などから本人や家族を含め、将来に対して不安を抱えているケースが多い。
事業の具体的な内容は、相談者を受け入れ、社会復帰出来るよう実習環境を提供。軽作業を中心に行うほか、職員らとも挨拶を交わす等も訓練の一つになる。また、相談から就職まで一貫したサポート体制があるのも大きな特徴で、訓練後には求人を募集する企業とマッチングさせ、雇用を創出している。
事業を担当する伊藤早苗さんは「就労に悩んでいる人は、複雑な問題を抱えているケースがある。まずはご相談頂ければ」と話している。
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