神奈川県は9月20日、土地価格の目安となる基準地価格を公表した。それによると、海老名駅西口エリアの「まちびらき」や、駅間地区の開発計画などを背景に、住宅地点では市内上郷1丁目が県内全体でも5番目に高い伸び率となった。
基準値価格は、7月1日時点での調査地点1平方メートルあたりを都道府県が調査し、毎年9月に公表するもの。
2016年の県内の地価動向は住宅地が4年ぶりに下落に転じ、商業・工業地は4年連続で上昇した。海老名市内では住宅地9地点、商業地2点で調査が行われ、ともに上昇傾向をみせた。
中でも、上郷1の19の25地点の住宅地価は駅前開発を背景に、前年比5・1%の増。高級住宅街の中区山手町、駅の再開発が行われている二俣川、リニア新駅設置による橋本駅周辺地点の2カ所に続き、県内5位の上昇率だった。
他の住宅地では昨年同様、河原口や東柏ケ谷など駅徒歩圏内の地価が上昇した。一方、商業地では「東柏ケ谷2の24の4」が1・2%、「河原口4の6の3」が3・1%上昇となった。
期待も評価につながる
県担当課によると、海老名駅付近の開発の進捗や、相鉄・JR・東急直通事業などが価格上昇に影響したと分析する。
また市都市計画課では「開発だけでなく、小田急・JR・相鉄の3路線に加え、ロマンスカー停車駅となった事や、圏央道の完成など利便性がさらに向上した。子育て政策など住みやすい環境を整えることもこうした結果につながったのでは」と推測した。
市内中央で事務所を構える不動産鑑定士・松崎明氏は「『ららぽーと』のブランド力が大きく影響している。今後の開発の期待値も高く、その効果が波及し、市内の他の駅周辺も上昇傾向にある」と考察した。
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>