座間市の佐藤弥斗市長は14日の記者会見で今年4月から始まる新年度当初予算案を発表した。市長として2度目の予算編成となった今回は「公約実現に向けて着実に進めていくことがかなった予算」とし、目玉事業としてふるさと納税返礼品制度の導入を挙げた。また、公共施設の大規模修繕の設計費などを計上し過去最大の予算規模となった。
当初予算案について佐藤市長は「第五次座間市総合計画や2025年問題をみすえた中長期的な視点で『選択と集中』により、全ての事業を見直し、優先的にやらなければならないことを見極めた。公約実現に向けても、着実に進めていくことがかなった予算編成」とした。
県内で唯一実施をしていなかったふるさと納税の返礼品事業の導入は、佐藤市長が公約に掲げていた事業。今年10月の開始を目指し、委託料や品物代など2496万円を当初予算案に計上した。
これまで市は「制度の主旨と合わない」と導入を見送っていたが、佐藤市長は「実施をすることで地域企業の活性化につながると考えた」と説明した。導入効果は5000万円を見込む。2020年度に他自治体に「流出」した減収額は1億5200万円に上る。
公約に掲げていた小児医療費の所得制限撤廃については、システム改修費を計上している。
主な新規、拡充事業として、サニープレイスの大規模修繕の設計に2820万円、民営化予定の緑ケ丘保育園とちぐさ保育園の整備事業に3億3569万円、ハーモニーホール座間の大規模修繕の設計業務に6897万円、相模が丘仲よし小道を管理するNPO法人の作業拠点としての活用を見込む公園管理棟建設用地取得に9632万円を確保した。
一方、小田急相模原駅と再開発施設を結ぶペデストリアンデッキ整備は一時凍結とし予算案に計上しなかった。
予算案を審議する市議会定例会は17日に開会されており、3月23日に採決される。
予算概要は次の通り。
■予算総額/749億9260万円(対前年3・7%増)■このうち一般会計/430億3499万円(同4・2%増)
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