迅速な消火活動で車両火災による被害を最小限に防いだとして、海老名市消防本部(大野公彦消防長)は11月26日、海老名市立柏ケ谷中学校1年の高山颯介さんらに感謝状を贈呈した。現場付近の建物に延焼する可能性があった中で、勇気ある行動がたたえられた。
火災は、9月8日午後9時30分ごろに発生。学習塾から帰宅途中の高山さんがトラックの荷台が燃えているのを発見した。現場の隣に住む木菱和代さんも自宅の外で起きている異変に偶然気づき、携帯電話を持っていた高山さんに119番通報を依頼した。
木菱さんは車の所有者に火災を知らせ、高山さんは付近のアパートに備えられていた粉末消火器を手に取り、初期消火を開始。前日に消火器の扱い方をテレビ番組で見ていたこともあり、迅速に消火活動を始めることができたという。およそ1mに上った火柱は勢いを弱め、その後駆け付けた消防隊により完全に鎮火された。
高山さんは表彰式で「何とかしなければと思い、無我夢中で行動しました。将来は消防士になりたい」と話した。
製品火災に注意
同市消防本部は、発火元についてトラックに積んでいたハンディクリーナーのリチウムイオンバッテリーではないかと推定している。
リチウムイオンバッテリーや家電製品のコードなどを発火元とする火災は、「製品火災」とも呼ばれ、過充電や劣化などが原因で発熱し、火災になるケースが増えているという。
海老名市では事例がないものの、近年顕著な発火元は電動アシスト自転車のリチウムイオンバッテリーで、非純正品の使用も原因の一つに挙げられている。同市消防本部では「適正な使用方法を守り、廃棄する時は必ず購入店舗に依頼してください」と注意を呼びかけている。
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