中新田に暮らす大崎栄さん(48)が8月29日(水)に開幕する「ロンドン2012パラリンピック競技大会」で、フルマラソンに出場する全盲ランナー・高橋勇市選手(47)を伴走するガイドランナーを務める。競技は最終日となる9月9日(日)。
大崎さんは千葉県の八千予松陰高校時代に出場した全国高校駅伝で2年連続の区間賞を獲得。東海大学を経て名門・旭化成に所属していた1992年のバルセロナオリンピックでは1万mに出場するなど輝かしい実績を残した。
引退後には日立女子陸上競技部の監督を経て母校・東海大のコーチに就任。2005年から07年にかけての出雲駅伝3連覇や、全日本大学駅伝優勝、箱根駅伝往路優勝など「東海黄金期」を支えた。
今回、大崎さんが伴走する高橋選手は目に障がいがあるランナーだが、アテネ大会では金メダルを獲得し日の丸をセンターポールに掲げた。北京大会では前回大会を上回る2時間43分38秒を記録するも16位に終わった。
この北京大会でガイドランナーを務めた川嶋伸次さんから引き継ぐ形で大崎さんが高橋さんのパートナーとなったのは08年。4年後のロンドン大会への出場権を目指し、国内大会で好成績を残した結果、7月3日に3度目の世界挑戦が決まった。
選手の「目」となる
通常、ガイドランナーと選手は50cmほどの紐を互いに持ち走路を指示したり、声をかけて誘導するケースが多い。しかし高橋さんの場合は互いの手を紐で結びつけ走る独特なスタイル。しかし大崎さんは「初めて一緒に走った時から違和感はなかった」という。
高橋さんの目となり世界挑戦をサポートする大崎さんは「私にとっても大きな舞台。とても良い経験になる。ロンドンのコースは複雑なので高橋さんを不安にさせないよう、適切なアドバイスをして良い状態で走れるようにしたい」と意気込みを語った。
また、「大会を見て障がい者からマラソンをしたいという人がでたり、ガイドランナーを目指す人が増えれば嬉しい」と障がい者スポーツの普及を願った。
レースは現地時間午前8時(日本時間午後4時)の号砲となる。
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