高所防災カメラ 昨日から運用開始 リコー屋上に2台設置
災害発生時の市内における被害状況を広範囲にかつ瞬時に把握し、的確な初動体制を確立することを目的に、市が下今泉のリコーテクノロジーセンター屋上に設置した2台の高所防災カメラの運用が11月1日から始まった。地上約100mの高さに設置されたカメラは、東柏ヶ谷地域などを除く市内7割の地域を撮影できる。
市域7割をカバー
東日本大震災時に巡回に向かった職員と連絡が途絶えるなど、市内の被害状況の把握に時間がかかったことなどから、市は災害対策を今年度の最優先課題と位置づけている。その一環として災害時に被害状況をいち早く把握し、迅速な対応につなげることを目的に高所防災カメラを設置した。
カメラは下今泉のリコーテクノロジーセンターの屋上に東西方向に1台ずつ設置。ボタン操作で官公庁や学校など、事前に登録された3千カ所の周辺映像を市危機管理課や消防本部のモニターに瞬時に映し出すことができる。
東柏ヶ谷地域や杉久保、本郷地域など地形上の問題から、一部死角になる地域はあるものの、市内域の7割を把握できるという。映像は24時間録画され、7日から10日間保管する。
プライバシーは
設置されているカメラは最大70倍までズーム撮影が可能。南は茅ヶ崎の新湘南大橋、東は東京スカイツリーも捉えるほどの高感度のズーム機能を持つため、プライバシーに配慮し、操作・監視は市担当課と消防本部担当職員に限定する。平常時はズームに制御がかかっており、災害発生時に一定の手順に沿って解除するという。また停電時にはリコーの自家発電システムを利用し、映像は危機管理課や消防本部に送られる。
映像は市のホームページでも閲覧することができ、平時には桜の名所など季節が感じられる映像などの配信も検討しているという。
同課の安彦孝行課長は「災害発生時に被害状況を早期に把握し、的確な初動体制が確立することで、市民の安全安心に役立てたい」と話している。
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