関東の南海上を進んだ低気圧の影響で首都圏は8日、記録的な大雪となった。海老名市内でも8日未明から雪が降り始め、日中も断続的に降雪。市消防が定点観測を続けた市役所南側芝生広場の積雪量は午後7時に今回の大雪で最高となる32cmに達した。正式な記録は残っていないものの、関係機関によると、1986年3月23日に戸沢橋付近で送電線の鉄塔6本が倒壊する被害がでた降雪以来の大雪ではないかとしている。
夜明けから大荒れの天候となったこの日、市消防が定点観測を続けた市役所南側の芝生広場では、午前11時に10cmの積雪を記録した。午後3時から4時にかけては6cm上積み22cmに、夕方6時の時点では30cmに達した。
■転倒事故
市消防本部によると8日から10日まで雪による転倒などで救急搬送されたのは9件。8日は1件だったが、9日、10日にはそれぞれ4件となった。凍結による転倒が大多数で、このうち8日に海老名駅で転倒した50歳代の女性は左手首を骨折。10日に大谷地区で転倒した40歳代の女性は左足の関節を脱臼した。
■駅には滞留者も
鉄道各線も運行見合わせが相次いだ。小田急線はポイント点検などの影響から午後3時ごろから1時間程度、運行を見合わせた。相鉄も午後3時40分過ぎに海老名駅付近のポイントが凍結したため、4時前から横浜―大和駅間を折り返しで運転。8時過ぎまで大和―海老名間は不通となった。またJR相模線は午後3時ごろから翌9日午後2時ごろまで運行を見合わせた。海老名駅では一時、乗降客であふれ、タクシープールには長蛇の列ができた。
■東名の除雪を優先
圏央道(さがみ縦貫道路)は午前9時に海老名インターチェンジ(IC)―相模原愛川IC間を閉鎖。午後0時40分には東名高速と接続する海老名ジャンクション(JCT)―海老名IC間も通行止め措置となった。
海老名JCTから相模原愛川ICまでの区間の通行止めが解除となったのは、翌9日午後6時40分。東名高速道路や中央高速道路を優先し除雪作業が進められたため、開通まで時間を要したとしている。
■コミバスの運行を停止
市内を巡るコミュニティバスも全4路線が午後4時ごろから運行を停止。9日は全日、運休した。
■市内ほぼ全域で停電
午後6時ごろから25分程度、市内ほぼ全域で停電。最大で1万1千世帯に影響が出た。
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