真打噺家・林家たけ平のちょいと一服
(七)落語界の「出演料」って?
前回に引き続き、落語にまつわる言葉の語源を申し上げます。皆さん、芸人の出演料のことをなんと云いますかね?ギャラ、なんて言い方が有名でしょうか。我々噺家は、寄席(演芸場)に出演するときだけは、ギャラと云わずにワリといいます。他はギャラですが、寄席だけはワリです。
寄席というところは、お客様のご来場の歩合で出演芸人のギャラがそれぞれ都度変わるわけです。出演者で割るところから、ワリと言います。ですから、お客様のご来場が少なかったりすると、ワリが低い。で、楽屋で芸人がそのワリを貰ったときにこう言います、「あー、なんだよ、ワリに合わないな…」と。
そうです、皆さんが普段お使いになっている「ワリに合わない」って言葉は、実は落語の寄席用語が今、普通に皆様に流通し、お使いになっているのです。え?タウンニュースの原稿?あ…はい…、もちろん、ワリに合っていますよ…、と、信じております笑。
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