海老名市医師会(高橋裕一郎会長)と海老名市歯科医師会(鈴木彰会長)、海老名市薬剤師会(青木茂昌会長)の三師会が5日、同市門沢橋の製造業、株式会社かどや(波多野康広社長)に連名で感謝状を贈った。新型コロナのワクチン接種業務の協力に対し、三者揃って感謝の意を示した。
「薬液の有無、量が一目瞭然に」
海老名市の新型コロナワクチン集団接種は北部公園体育館、えびな市民活動センター、海老名運動公園総合体育館の3カ所を使い、5月26日に接種が始まった。
会場での接種は医師会を中心に歯科医師会と薬剤師会が連携して進めている。協力機関の担当者が集まるミーティングを日々開き現場の課題を共有。細かな修正を繰り返しながら、接種体制の安全精度を高めている。
ワクチン接種では、全国各地で注射器にワクチンを詰めずに接種する空打ちのミスが相次ぎ、海老名市ではミスこそないものの重要課題となっていた。これを受けて薬剤師会の小林弘忠副会長が、製品の試作品づくりを手掛ける波多野社長に相談を持ち掛けた。
波多野さんは「海老名市民として協力できるなら」と快諾。注射器に薬液を入れた際のレンズ効果に注目し、工場にある原材料を組み合わせて一度に24本の注射器を装てんできる「監査トレー」を考案し、3カ所の接種会場に寄贈した。
医師会の新型コロナ担当理事で副会長の山田博之医師は「このトレーは薬液の有無と量が一目でわかる優れもの。ワクチン充填(じゅうてん)の負担が大幅に軽減され安全性も向上した」と話す。医師会の高橋会長は「接種の安全確保にかかわる協力に、一刻も早く感謝をお伝えしたかった。道半ばだが、市民一丸でコロナ禍を脱せられるよう引き続き安全な接種に取り組んでいきたい」としている。
波多野社長は「海老名市民として、非常時にこのような機会を頂いたことに感謝したい」と話していた。
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