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鎌倉版 公開:2023年9月8日 エリアトップへ

自身が生産する鎌倉野菜を使ったドレッシングを開発した 盛田 康生(よしたか)さん 城廻在住 38歳

公開:2023年9月8日

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「未墾」こそ、チャンス

 ○…ビーツの赤、ニンジンの黄、バジルの緑。カラフルで種類豊富な鎌倉野菜の魅力が詰まったドレッシングを開発し、6日から全6種類の販売が始まった。商品化のために試行錯誤を繰り返し、長いものは着手から完成まで2年がかかった。「全国各地の食卓を色どり豊かにしたい」

 ○…代々続く農家に生まれた。跡を継ぐつもりはなかったが、「いつか」を見据えて東京農業大学へ。卒業後は、服飾系の会社へ就職したものの、父が倒れたことで人生の岐路に。農業は休みがなく、天候に左右され、体力勝負と大きな覚悟が必要だったが、「自分のやりたいようにできる」といった個人事業主の魅力も感じ、2011年に5代目となった。

 ○…最初の挑戦は、西洋野菜の生産。「鎌倉やさい」ブランドへの注目も高まる中、珍しい品種やカラフルな野菜は一流レストランからの需要もあった。新品種を「おいしい」レベルにするには、3年かかることもざら。教科書通りにはいかず、気候変動で今までの手法が通用しないことも。数えきれないほど失敗を繰り返したと笑い飛ばす。現在は90種に拡大。「性格も好みも違う90人を相手にしているよう」。「一番」と太鼓判を押すのは、ビーツだ。

 ○…収入の安定化のためにと挑戦したのが、製造・小売も行う6次産業化だ。ドレッシングは、3年前に販売し始めたニンジンを中心に、累計1万本を達成。「目指すは年間1万本。今が踏ん張り時です」。「安定」を重視するのは、次世代のためだ。小学生の息子2人が跡を継ぐかは分からないが、「野菜を作る以外の安心できる土台を作っておきたい」と温かな眼差しで語る。「やっている人がいない時こそチャンス」。自らの手で未来に続く道を開拓する。

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