瀬谷北部地区内で高齢者を対象にした「ふれあい食事会」を取り仕切る 岩崎 ミチ子さん 竹村町在住 68歳
食事会で地域のふれあいを
○…高齢者を対象に地域の食事会を実施するのは、地区の社会福祉協議会の会員で構成されるボランティア「むつみ会」のメンバー。地区社協会長という立場でメンバーをまとめる。地区内自治会でそれぞれ食事会を催し、さらに連合で2回、年に7度の食事会を滞りなく行うのが役目だ。「『おいしかったよ』、『良かったよ』って言われれば、どんな苦労も吹っ飛びますよ。皆さんの笑顔が私たちのパワーの源」とニッコリ。今年で17年目を迎える恒例行事となったが、食事の用意以外にも招待状の発送や送迎など、参加者が高齢化で増え続ける傾向にも対処しなければならない。「今の会場がもう手狭なんですよ。次回から大きい会場に変えなきゃね」。頭の中は運営のことでいっぱいのようだ。
○…高座郡有馬村(現在の海老名市)生まれ。24歳の時に瀬谷に嫁ぎ、息子3人を育て上げた。「瀬谷に来てからもう45年ですよ。早いですね。昔と違って大きくて便利なお店が増えたけど、個人商店がどんどんなくなってしまう」と残念そう。食事会を行うことは、地域のコミュニケーションの場として機能してきた個人商店の代わりなのかもしれない。「昔から義父が地域に貢献する姿を、ずっと見てきたんですよ」。知らず知らずのうちに社会福祉に興味を持つようになり、気がつけば義父と同じように地区社協の会長を任せられるようになった。ストレス解消にと始めた日本舞踊も、実は貴重な情報交換の場に。「メンバーはほとんど地元の方なので」と笑う。
○…今年2月、社協を中心に高齢者たちに防災グッズを配布したところ、直後に震災が。結果的にタイムリーな配布になったため、多くの高齢者から喜びの声が寄せられたという。「グッズの中には飲料水も入っていて、定期的に交換に訪れる際に見守りの効果もあるんですよ」。自らの年齢も重ねてきたが「体が動くうちは絶対に続けたい」と目を輝かせた。
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