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瀬谷区版 公開:2017年2月2日 エリアトップへ

電動車椅子サッカーチーム「Yokohama Crackers」の副キャプテンを務める 永岡 真理さん 三ツ境在住 25歳

公開:2017年2月2日

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「日本を世界一のチームに」

 〇…今年7月、アメリカで開催予定の「電動車椅子サッカーワールドカップ」。電動車椅子の前にフットガードを取り付けて行うこの競技初の女性日本代表を目指し日々練習に励む。「代表になって日本を世界一にしたい」。言葉の端々に芯の強さを感じる。

 〇…三ツ境で生まれ育つ。脊髄性筋萎縮症という身体を動かす筋肉が弱って動かなくなる病を持って生まれた。1歳で発症、4歳から車椅子生活に。不自由な毎日でも「とにかくじっとしていることが苦手な子どもだった」。小学2年生の時、母に連れられて行った障害者スポーツ文化センター横浜ラポールで電動車椅子サッカーと出合う。「一度も走ったことのない私でも、これなら走れる。ボールを蹴ることができる」。一瞬でこの競技に惹かれた。原中から旭陵高、東洋英和女学院大を経て、現在は(株)マルハンの人事部CSR・障害者スポーツ推進担当として在宅勤務の傍ら、電動車椅子サッカーチーム「ヨコハマクラッカーズ」事務局長兼副キャプテンを務めている。

 〇…12年に高知で開かれた全国大会で競技中にアクシデントに見舞われたことが。車椅子同士が衝突、頭を強打し救急車で病院に運ばれた。「その瞬間のことは全然覚えてなくて。だから怖い思いもしてない」。横浜への帰り支度をしていた母に「会場に戻る」と訴えた。病院での検査も異常なし、「やれる自信はあった」。会場に戻ると決勝戦直前、「絶対優勝しますから」と監督に懇願した。結果、チームは見事優勝、自らもMVP選手に輝いた。「私たちはいつ動けなくなるか分からない。いつも命がけなんです」

 ○…昨年から今年にかけてメディアの取材が増えた。「電動車椅子サッカーの競技人口が増えるためなら」と取材は極力断らない。「パラリンピックの競技種目にしたいんです」。趣味は?と聞くと「その質問いつも困るんです。サッカー以外に何もなくて」とはにかんだ笑顔が印象的だった。
 

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