横浜市体育協会によるスポーツ功労賞を受賞した 飯沼 宏氏さん 阿久和東在住 62歳
縁の下から支える
○…競技の普及に貢献した人などに毎年贈られる「横浜スポーツ表彰」。瀬谷区のスポーツ推進委員として18年間、4年前からは副会長として活動し、秋に行われる「瀬谷ふるさとウォーク大会」では実行委員長を務めるなど、地域活動に熱心な点が評価された。それでも、「他の受賞者の皆さんは活動歴が長い。自分はまだ先のことだと思った」と至って謙虚。全体の先頭に立ちつつ、自身は縁の下の力持ち。穏やかな笑顔がその姿勢を物語る。
○…地域活動に関わるきっかけは、自治会対抗ソフトボール大会への参加だった。その後声がかかり、40代の頃、スポーツ推進委員の前身となる体育指導委員に。「普段働いていると知り合えない人とも顔見知りになれたのは良かった」と語る。瀬谷ふるさとウォークの実行委員長を務めながら、自らポスターやコースガイド作成も手掛ける。実施時期を変更するなど、ここ数年内容に動きが。「周知不足が反省点。より楽しんでもらえるようコースを検討中」。歩く中で新たな発見がある、そんなウォーキングの魅力を発信する。
○…出身は福島県いわき市。中学高校時代はアマチュア無線機に夢中になり、捨てられている部品を集めて組み立てるなど、工作に打ち込んだ。大学でも無線工学研究会に所属。野球の試合で応援席にマイクとスピーカーを置き、応援団の声を拡張するという方法で盛り上げたことも。「いろいろ工夫するのが面白かった」と振り返る。現在は、産業用コンピュータの技術開発やサポートを行う。「趣味がいつの間にか仕事になった」と笑顔を見せた。
○…「孫が大きくなったらキャッチボールがしたいんだ」。近くに住む4人の孫たちの話になると、表情が一気に和らぐ。現在、推進委員として、カローリングなど新たなスポーツ競技の実施を計画中。「親子でできるものがもっと増えたら」。地域の将来を考え、今できることに挑戦していく。
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