2010年一年間の犯罪発生件数と火災発生件数が、瀬谷警察署と瀬谷消防署により明らかになった。振り込め詐欺の増加や無施錠の自転車の盗難が目立ち、瀬谷警察署では注意喚起している。火災の発生では09年と比べて放火件数が減少。瀬谷消防署では地域住民へさらなる防火の協力を呼びかけている。
瀬谷警察署によると、区内での2010年の刑法犯認知件数は1466件。09年に比べ36件増加した。
特に振り込め詐欺は、09年の発生が7件だったのに対し、2010年は14件と倍増、被害総額は1795万円。区内で発生した被害の大半が、犯人に現金を手渡すケースだったという。同署は「詐欺の前に携帯電話の番号が変わった、風邪やインフルエンザで声が変わっているなど前兆電話があるので注意してほしい。見たことがない人に現金やキャッシュカードを渡さないで」と話している。
また、発生した犯罪の大半を占めるのが窃盗。ひったくりや二輪車盗難などの非侵入盗がほとんどで、中でも乗り物の盗難件数が発生件数を押し上げている。
自転車の盗難では、発生の半数は無施錠、鍵の取り忘れなど持ち主の不注意も影響。同署は「犯人は自転車置き場で無施錠のものや鍵が簡単に取れそうなものを見つけて乗る。二重ロックを心がけてほしい」と呼びかけている。
件数減少も放火に注意
瀬谷消防署によると、2010年の火災発生件数は33件(1月20日現在の速報値)で、09年から9件減少。火災種別では建物の火災が3件減少し20件、ごみや廃材などその他の火災が11件減少し3件だった。火災原因では放火(疑いを含む)の件数が09年に比べ10件減少の8件だった。
同消防署は放火されない環境づくりを広報。「引き続き放火防止にごみの出し方などを気をつけてもらい、建物火災に備え5月末までに住宅用火災警報器の設置を」と呼びかけている。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|