政府は7月1日、大規模な工場やオフィスビルに対し電力使用制限令を発令し、最大電力を昨夏より15%減らすよう義務付けた。これを受け、瀬谷区内の各企業でも冷房の設定温度を高めに設定したり、照明を消灯するなど、節電に取り組んでいる。
マルエツ瀬谷店は店内照明の3分の2を消灯しているほか、明るさを抑えたり、一部照明をLEDに変更した。また店外の照明点灯時刻を通常より2〜3時間遅らせ、看板は午後8時から、駐車場は午後7時から点灯。「照明の電力消費を昨年の3分の1に抑えたい」としている。
相鉄ローゼン三ツ境店では、冷蔵ケース内の冷気の流れを妨げないよう商品陳列を工夫している。また、冷蔵商品の陳列や保管場所を集約し、空いた冷蔵ケースと冷蔵庫の一部を停止させ無駄な電力消費を抑える。
オーケーストア阿久和店は7月中に、冷気を効率良く店内に循環させる新しい空調機を導入。消費電力を抑えながら快適な店内環境の実現を目指す。
瀬谷区本郷に事業所を置きプロジェクターなどを製造する日本アビオニクス(株)では、夏季休業を7月と8月の2回実施し、合計で約2週間稼動を休止させる。事業所内では照明を一部消灯しているほか、窓に遮熱フィルムを貼って室温上昇を防いでいる。敷地内にある飲料水などの自動販売機の3分の1を停止させるなどして、昨年の最高電力使用時から20%削減を目標に掲げている。
瀬谷区役所では8月1日(月)から9月30日(金)まで2カ月間、窓口業務終了時刻を15分繰り上げ、午後5時で終了させる。
大型店舗や事業所、公共施設以外にも、飲食店などの個人店で店内の照明の照度を落とすなどして節電に取り組むところもある。瀬谷区飲食業経営者連合会の理事長でカラオケサロン紋(三ツ境)を経営する平沼敏明さんは「個人店でできる節電は、空調の設定温度を28度にすることや、蛍光灯の本数を減らすことなど。小さなことでもそれぞれができることをして節電していけたら」と話している。
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