本紙では、瀬谷区の外ノ池浩志区長に新春インタビューを行った。区長は激動の2011年を振り返るとともに、オープン間近となった新庁舎への思いや今年の事業について語り、前向きに取り組む意気込みをみせた。(聞き手/本紙編集長・岩本浩則)
―昨年を振り返っていかがですか。
「待望のせやまる・ふれあい館がオープンしました。また、瀬谷駅脇の踏切周辺拡幅、三ツ境駅西側の歩道橋・エレベーター、東名高速高架下歩行者トンネルなど、バリアフリー化をはじめとしてハードの整備が進みました」
―災害関係も印象的な一年でした。
「イベント時の被災地の物品販売、職員派遣など被災地支援に積極的に取り組みました。8月には段ボール製簡易ベッドの供給協定を大阪のセッツカートン社と締結しました。その2日後には、集中豪雨で6千世帯に避難勧告を出したこともありました。さらに、その2日後には48機関6837人が参加した大規模な九都県市合同防災訓練(横浜市総合防災訓練)が区内で行われました」
―放射能の測定結果も公開されましたね。
「はい。管理職員全員が測定器を持って手分けして計測しました。結果として異常はありませんでした。18区の中でも計測結果をお知らせするのは早いほうだと思います」
―いよいよ待望の新庁舎が供用開始ですね。
「2月13日から一部供用開始、2月20日が供用開始となります。この間は新旧の庁舎を併用することになり、ご不便をおかけします。お披露目イベントを2月4日に開催しますので、是非ご来場下さい。区民が利用する区庁舎づくりとして、区民に芸術文化活動の場を提供、生活習慣病予防等の健康づくり講座、瀬谷の美味しいものを集めた販売市、登録サポーターによる庁舎案内、一時託児の拡充などを考えています。庁舎は、ソーラーパネルの設置、雨水のトイレ利用、屋上緑化など環境にも配慮しています。駐車場は現在の場所を1年間使っていただくことになります。サービスもそのままです。公園と駐車場の工事で、しばらくの間エントランスが使用できず、ご不便をおかけします」
5月には金環日食
―今年の事業についてはいかがですか。
「瀬谷の名所づくりとして和泉川の魅力アップをはかります。地域等と植樹計画の検討及び整備・植栽イベントの開催、新たな魅力創出と周辺資源との一体的なPRイベントの開催、区民の写真を利用した魅力の発信の検討などを予定しています。和泉川については、海軍道路の桜に匹敵する名所にしたいと思っています。災害対策として、防災マップの改訂、医療救護隊の研修・訓練の充実など。児童虐待防止啓発として、区民向け講演会、関係者向け研修、標語募集等の啓発など。福祉的課題への対応としては、ひとり暮らし高齢者等の『地域による見守り』など、第二期地域福祉保健計画の推進をはかります。また、5月には金環日食が観測できます。中心線が瀬谷区上にあり、多くの来訪者が予想されます。当日への盛り上げも考えていきます」
―最後に今年の抱負をお願いします。
「あたりまえのことを、きちっと前向きに取り組んでいきます。区民の皆さんも区役所の中もよい風土があるので、大事に守り育てていきたいと思います」
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