阿久和北部見守り合いネットワーク実行委員会で2月4日、エントリーしていた2012年度ヨコハマ市民まち普請事業の助成を受けることが決定した。この事業は市民主体で行う身近な環境整備を支援する目的で、コンテストで選考した団体に最高500万円の助成金を交付。同会では地域の課題の「見守り合い拠点」の整備を実現していく。
事業で行うのは、阿久和向原第二公園内に見守り拠点となる建物「大きな傘」の建設。ログハウス風で広いテラス付きの建物を、地域の子どもから高齢者まで多くの地域住民が関わって手作りする。コンテストでも、審査員から住民が手作りする積極性と地域の人々に向け広く使われる点などが評価された。
また、「完成後有効利用されるように運営を頑張ってほしい」という審査員の指摘のように、運営を連合自治会などの地域住民が行い「見守り合い」をすることも特徴の一つ。建物内には必ず同会の係が1人以上常駐し、一人暮らしの高齢者や乳幼児連れ親子など誰でも気軽に訪れて地域と繋がれる「心のよりどころ」を目指す。福祉や保育の専門相談窓口、区内の情報欄、作品展示場なども設ける予定だ。
同会は「テラスなどはあえて予約制にせず譲り合って使ったりと、ふれあいの機会を作れたら」と話す。
「お互い様」の意識高め
同会は阿久和北部地区の自治会館の少なさを実感。見守りシステムの充実・拠点作りは地域の課題でもあった。大勢が集まることができ、イベントなど様々な地域交流活動ができる場所をと、地区の中心にあり敷地面積が広い同公園を拠点に。公園有効活用の狙いも。同会は「誰かが誰かを見守るのでなく、お互いを見守る意識を高める場にできたら」と展望を話した。
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