変わる地域防災拠点訓練 避難所運営など実践的に
9月2日を中心にとした秋季瀬谷区地域防災拠点訓練。悪天候のためスケジュール通りに行えない拠点が多かったが、それぞれに訓練内容を工夫するなど、より実践的なものをとの機運が高まっているようだ。
地域防災拠点は、小学校・中学校名での拠点となっているのが通常で、年2回訓練を行うのが昔からの流れ。訓練内容は拠点ごとに決めるが、夏場は300〜400人規模の住民が実際に避難する訓練が多く、冬場には図上訓練などを取り入れるケースが多かったという。
しかし最近では、東日本大震災や昨年夏の集中豪雨などの影響もあり、より実践的な訓練を行おうという機運が高まってきたという。
大門小学校拠点では、7月に風水害の図上訓練を実施。白地図を使い災害状況をイメージしたのは、昨年の集中豪雨で600世帯に避難勧告が出されたからだ。同拠点では来春に避難訓練を予定しており、これまでの訓練内容を逆にした形に。猛暑の夏に避難訓練を避けるねらいもあったようだ。
瀬谷区では、こうした実践的な訓練の要望にできるだけ応えようという体制を整えており、訓練内容としては、避難所の運営・受付、仮設トイレの設営などを推奨している。三ツ境小学校拠点では、10月に体育館に区割りをした避難所の運営訓練を行う予定。
9月2日は半数以上の拠点が訓練を予定していたが、予定通り行えたのは3拠点のみ。それ以外の拠点も、点検を強化するなど、できる範囲の活動を行った。また、開催時期を変える方針を固めた拠点でも、自治会のイベント等との兼ね合いで実現できないケースも多いようだ。
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