パラ五輪出場多川さん 次大会メダル獲りに意欲 北京失格のリレーで入賞
ロンドン2012パラリンピック競技大会に出場した瀬谷区在住の多川知希さん(26)が、前大会でバトンミスにより失格となったリレーで4位入賞を果たした。北京での屈辱を晴らす活躍となったが、表敬訪問した瀬谷区役所で「競技を終えることは考えていない」と明言。あと一歩に迫ったメダル獲りに向け意欲をみせた。
生まれつき右上肢に障害があった多川さんは瀬谷小、瀬谷中出身で、中学で陸上部に所属。希望ヶ丘高、早大に進学し、大学で障害者陸上を始め、世界を知ったという。初出場の北京パラ五輪では「浮き足立ってウォームアップをやりすぎて、平常心で臨めなかった」と振り返る。2回目の今回は、落ち着いて競技に向き合うことができ、男子4×100mリレーでは日本チームの第一走者として好スタート。日本新記録で4位入賞を果たした。男子100mでも5位に入賞し、日本のスプリンターの第一人者として2大会連続出場の貫禄をみせつけた。
訪問を受けた薬師寺えり子区長は「北京での失敗を再チャレンジで取り返した。素晴らしいですね。スポーツ万能、頭脳明晰でスーパーマンのようです」と話し、花束を贈呈した。多川さんは区役所の歓迎にお礼を述べた後「最近街で”多川選手だ”と子どもに声をかけられます」と顔を赤らめ、また「スタジアムが連日7〜8万人の大入りで励みになった。次大会に出場できるかどうかわからないが、手が届くところまできたメダルを目指したい」と抱負を語った。
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