「妊婦歯科健診の受診を」 横浜市歯科医師会に聞く
横浜市が10月1日から始めた「妊婦歯科健診」について、横浜市歯科医師会(藤井達士会長)の伊奈靖浩常務理事に、話を聞いた。
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―健診はどのようなものでしょうか。
「横浜市に住民登録がある妊婦を対象に、虫歯や歯石の確認、指導などが受けられる歯科健診を、妊娠期間中に1回無料で受けられます」
―どこで受診ができますか。
「健診は事前研修を受けた市内約950軒の『妊婦歯科健診実施医療機関』で受けられます。そのうち横浜市歯科医師会所属の医院は700軒ほどですが、妊婦さんが無理なく近場で気軽に受診ができるように、今後実施医療機関を増やしていきたいと思います」
―妊娠期に受診する意義は。
「早産や低体重児出産のリスクを高めるといわれる歯周病の早期発見・予防のほか、出産後も虫歯菌の母子感染を防ぐために有効です。また、母親だけでなく出産前には父親や祖父母など家族全員で口腔ケアを行うことが大切。歯周病は全身の様々な病気に関わりますので、この健診をきっかけに正しい知識を伝え、若い頃から歯の予防ケアや健康に対する意識を高めてもらえれば嬉しいですね」
―横浜市歯科医師会としての今後の取り組みは。
「乳幼児期は月齢に応じた歯科指導が必要ですが、歯の状態は個々で異なるためインターネット等の情報に頼りすぎず、かかりつけ医を持つことを勧めています。健診を1回やって終わりではなく、出産後も親子で相談に訪れやすくするなど、継続的なアプローチを行いたいと思っています」
横浜市歯科医師会への問合せは【電話】045・681・1553またはHPまで。
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