瀬谷丸商標登録 大槌で獲れた魚が瀬谷に そうてつローゼンが名乗り
「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会は10月26日に瀬谷公会堂で報告会を行い、これまでの歩みを振り返るとともに、漁で獲れた魚を区内のスーパーで販売することを発表。そうてつローゼン三ツ境店での販売が決まった。
東日本大震災で被災した岩手県・大槌町に漁船を贈ろうと一昨年発足した「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会(露木晴雄会長)。9月の初漁を終え、順調に漁を行う瀬谷丸から、区民に向けて嬉しいニュースが届いた。
報告会は2部構成で行われ、区民のほか瀬谷丸の乗組員である新おおつち漁協の漁師も参加。瀬谷丸誕生までの軌跡をともに振り返った。
1部は活動のきっかけになった漁師との出会いからのダイジェスト映像を映した。募金の参加者たちは子どもたちが募金を呼びかける姿や開港祭の様子に見入っていた。乗組員の7割は今も仮設住宅での暮らしが続くが、「支援の恩返しとして、元気にやっているぞという姿を見せていきたい」と力強く決意を述べた。また募金活動に尽力したとして、新おおつち漁協から区内の少年野球チーム全14チームに感謝状が贈られた。
オキタマ太鼓の演奏を挟んで行われた2部では、瀬谷丸で獲れた魚を瀬谷区内のスーパーで販売することを発表した。募金に協力した区民から「獲れた魚を食べたい」との要望がきっかけ。露木会長が区内のスーパーに呼びかけ、いち早く手を挙げたのが相鉄ローゼン(本社・西区)だった。まずは「そうてつローゼンン三ツ境店」で11月中旬から売り場に並ぶ予定だ。
それに伴い、「せっかく協力してくれるのに、あやふやな状態では困るから」と、募金活動から使ってきた瀬谷丸のマークを商標登録することを決定。瀬谷丸で獲れた魚だと一目でわかるよう、このシールを貼って販売する。露木会長は、「船を贈る話しからここまで大きくなるとは思わなかったが、これからが復興に向けた本番。区民の皆さんに買っていただき、支援を続けていきたい」と話した。
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