瀬谷区版 掲載号:2014年1月1日号
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笹野台出身新見正則氏 イグノーベル医学賞に オペラで延命効果 証明

帝京大学医学部の研究室で
帝京大学医学部の研究室で
 ノーベル賞のパロディ版として「人々を笑わせ、考えさせる研究」とされるイグノーベル賞の「医学賞」に、旭区笹野台出身で帝京大学医学部准教授の新見(にいみ)正則さん(54)を中心とした同大医学部チームが昨年選ばれた。外部から心臓移植をされたマウスにオペラ「椿姫」を聞かせると、免疫制御細胞が誘導され、その心臓の延命効果につながるという研究内容を発表。脳が免疫系をコントロールしているという可能性を示した。

 同賞は米ハーバード大学系の科学誌編集長が1991年に創設。世界中のさまざまな研究分野を対象に、毎年10の個人やグループに対し授与している。

 新見さんらの研究によると「椿姫」を聞かせた場合、一番長く心臓が止まらなかったマウスは90日、平均で約40日だった。何もしない場合は約8日間。モーツァルトは約20日、アイルランドの歌手エンヤは約10日で、ほかに試したものは何もしない場合と同じ8日間だった。

 研究の肝は「体重わずか20グラムのネズミでさえ、『何か』が影響すること」だと新見さんは話す。音楽やにおいが脳を介して免疫系に及ぼす影響は直接臨床にも役立つのだという。人間の場合にも、外的要因である環境に加え、闘病意欲や前向きに頑張る気持ち、家族のサポートなど、脳に影響を及ぼすような目に見えず数字で示せないものの重要性を示唆する。「多くの人が何かあると薬に頼りがちだが、それだけではない。人間の心のありようも大切」と話し、「この研究の延長線上には、ノーベル賞に値するものがあると思っている」と笑顔を見せる。

原点は少年時代

 少年時代を旭区で過ごし、二つ橋小を卒業した。当時を振り返り、「野球ばっかりしていた。瀬谷の米軍の家にも遊びに行った。チョコやコーラ美味かったな」「映画『ALWAYS 三丁目の夕日』そのもの。みんなが貧しかったけど、子ども心にも大きなパワーを感じていた。みんな夢があった」と目を細める。

 現在は講演で二俣川に行く程度。「少年時代はいい思い出。ただ、あえてもう行かない方がいいような気がする」と話す。だが「好きなことをやって運動して過ごした少年時代。それが今のパワーにつながっているのでは」と推測する。

偶然が生んだ結果

 9月12日、ハーバード大学でイグノーベル賞授賞式が開催された。共同受賞者の内山雅照さん、金相元さんと出席。授賞式では1分間のスピーチも披露した。

 「感動した。思っていた以上に。僕の実験は偶然の連続で、その運に恵まれた結果。みんなに恵まれたための受賞」と振り返る。「人生の風に揺られ、人の縁を大切に、その時の勢いを生かして、全力で生きている」と話す。医師として日々診療にあたりながら、地道に積み上げてきた実験。構想から15年、実験に10年の時間がかかったが「まさか花開くとは思っていなかった」と驚きを隠さない。

 「すべて運。本当に運だよ」。ライフワークで趣味だという移植免疫学。医師として願うのは、自身の研究が臨床に役立ち、多くの人のためになることだ。

マウスの着ぐるみ姿の共同研究者と出席した授賞式=昨年9月・ハーバード大学(本人提供)
マウスの着ぐるみ姿の共同研究者と出席した授賞式=昨年9月・ハーバード大学(本人提供)

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