下半身が繋がった結合型双生児として生まれ、日本のテレビ番組などでも数多く取り上げられているベトナム社会主義共和国のグエン・ドクさん(33)が、40回目の来日の一環として5日に大和市を訪れた。
今回、ドクさんが訪れたのは、社会福祉法人県央福祉会(佐瀬睦夫理事長)が運営するワークステーション「菜の花」(近藤誠所長・大和市深見)。同法人が行っているベトナムスタディーツアーの中で、ドクさんが勤務する国立ツーヅー病院の平和村を訪ねて交流してきたことが縁で、初の視察が実現したという。
5日の正午過ぎ、通訳の女性を伴い「菜の花」を訪問したドクさん。通所者から大きな拍手で出迎えられると照れた笑顔を見せていた。その後は施設内を見学。通所者が作った布巾やシュシュなどを実際に手に取り、細かな刺し子の模様に感心した様子だった。また、同施設で創られているマフィンの試食や、重度の心身障がい者との触れ合いも持ち、最後には記念撮影にも快く応えていた。
近藤所長は「皆に温かく声をかけ触れ合ってくれて、通所者も元気をもらえました」と笑顔で話していた。
その後は大和市役所に移動し大木市長を表敬訪問。ベトナムでは福祉の分野が遅れていることや、病院での仕事以外に日本人向け観光ガイドの仕事を行っていることにもふれ、「日本では見ること全てが勉強になる。今後も日本とベトナムの架け橋になれるよう努力したい」と話した。大木市長もそれを受け「世界的に有名なドクさんが架け橋になる意義は大きい」とエールを送っていた。
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