上瀬谷小学校(古谷野明校長)で2月3日、5年生の家庭科授業「ごはんとみそしるをつくろう」が行われ、児童が一年かけて育てた米でご飯を炊いた。米作りは瀬谷環境ネット(宮島行壽代表)と共に毎年実施している。
この取組みは、環境学習支援事業として瀬谷環境ネット会員がアドバイスをしながら、一年間続けてきたもの。児童たちは代掻きや田植え、草取りや稲刈りなどの過程を通して自然と触れ合い、稲の成長を間近で観察してきた。5年生は、社会科で農業、総合学習で米について学び、家庭科では「ご飯と味噌汁」の調理が単元に入っていることから、全てひと続きの内容で学べる学年となっている。
児童たちは4〜5人のグループに分かれ洗米からスタート。炊飯では鍋を使用し、「30分以上の吸水」を意識して強火、中火、弱火と火加減を調整。時々慎重に覗き込みながら炊き上がりを待った。同時進行で作った味噌汁は煮干しやかつおぶしなど、だしの段階から取り掛かり、各班で旬の具材を考え、直売所をイメージしながら身近に手に入る大根やねぎを選んだ。
完成したご飯と味噌汁を味わった児童たちは、「おいしい」「おこげができてる」「ちょっと味が濃かったかな」と感想を言い合い、ご飯を食べ比べるなど、育てた米の味を確かめていた。
授業の最後に、この日参加した同会の鈴木雄大さんに向けて、代表児童が感謝を述べると、鈴木さんは「本当においしかった。皆さんの気持ちをいただきました」と話し、「横浜の他の学校だとなかなかできないこと。大人になっても覚えていてほしい。上瀬谷にはこんな生き物や、こんな景色があったということを忘れないで」と付け加えた。
古谷野校長は「地域の関わりの中でバックアップしていただき、ありがたい。今後も関係を保っていけたら」と授業を振り返った。
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