精密ばねを製造する五光発條(株)(五貫目町・村井秀敏社長)がこのほど、横浜市の販路開拓支援事業者に認定された。今後は、商品の販促にかかる費用の助成や、工業技術見本市「テクニカルショウヨコハマ2016」への無料出展などが実施される予定。
同支援事業は、行政サービスの向上や社会の課題解決に役立つ、優れた商品の生産や技術を保持する中小企業を支援する市の取り組み。今年度は申請があった市内19社の中から、「行政課題解決型」2社、「社会解決型」8社が支援事業者に認定された。
自社技術生かした玩具
同社が支援を受ける商品は、新感覚ばねブロック「SpLink(スプリンク)」。精密ばね技術を活用した自社製品で、基本のボディパーツ6種類とジョイントパーツ6種類を自由につなぎあわせ、さまざまな形を作り出すことが可能。曲線や細かい動きにも対応する。「世の中にないものを作りたい」「普段は製品の中に隠れてしまうばねを主役にしたい」という同社の思いが形となった玩具だ。研究開発の際に市から支援を受け、2013年から販売開始。今年5月の同支援事業の申請後、認定に向けた調査訪問を受け、9〜10月の審査会を経て認定された。
認定事業者へ支援実施
認定を受けた事業者10社には今後、市から次のような支援が行われる見通し。県下最大級の工業技術見本市「テクニカルショウヨコハマ2016」横浜ものづくりゾーンへの無料出展、展示会出展や広告掲載など販促活動への助成、販路開拓のためのPRのコンサルタント無料派遣、認定対象となった商品にかかる資金調達への支援、「行政課題解決型」においては行政現場での試用など。
同社総務課の日塔要さんは、「普段は工業用のばねに特化して製造しているため、商品の販売ノウハウはあまりない。市の支援を受けることで、より多くの人の手に届けば」と期待を込めて話した。同商品は20〜30代の大人が手に取るケースが多いという。現在、同社の専用サイトから購入できるほか、東急ハンズやロフトなどでも販売している。
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