上瀬谷小学校(古谷野明校長)で3月14日、ボランティア団体「瀬谷環境ネット」の宮島行壽代表による「上瀬谷小米つくりと大谷戸の生物多様性」の授業が行われた。
同校では2008年から、同団体の協力をもとに5年生の総合学習で米作りを実施してきた。しかし、旧上瀬谷通信施設返還にともなう跡地利用の影響で、これまで活動拠点としてきた「順環田」の使用が困難になったため、今年度で終了が決定。「最後の授業」として5年生約120人が参加し、8年間をまとめる内容となった。
自然の豊かさ実感
授業は、写真を見ながら一年間の米作りを振り返る形で進行。「稲を天日干しする目的は何でしょう」など宮島代表からの問いかけに、児童らが元気よく答える場面も。泥まみれで行った代掻き作業「どろんこまつり」や、秋の稲刈りが楽しかったという感想が多数上がっていた。
後半では、イタチやアライグマ、ハクビシンといった「順環田」周辺で見られる生き物を紹介。足跡の写真を目にした児童からは驚きの声が上がり、改めて、上瀬谷地区の自然環境の豊かさや生物の多さを実感しているようだった。
宮島代表は、「『順環田』は瀬谷市民の森に住む生き物の餌場であり、重要な場所。いろいろな生き物が互いに食べたり食べられたりして、命をつないでいる」と説明。さらに、「人は生物の一員で、自然に生かされている。これからも、大谷戸の自然を見守っていってください」と語った。最後は児童らからも宮島代表に感謝の言葉が贈られ、ともに取り組んできた8年間の活動を締めくくった。
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