7月30日に閉幕した、ろう者の国際スポーツ大会「夏季デフリンピック競技大会」に、区内橋戸在住の三枝浩基さん(26)が陸上男子4×100mリレーの日本代表として出場し、同競技初となる金メダル獲得に貢献した。三枝さんは「金メダルの感触は本当に重い。歴史を作ることができました」と快挙達成を喜んだ。
陸上400mリレーで頂点に
同大会は4年に一度開かれており、今回はトルコの都市・サムスンを舞台に7月18日から行われた。陸上男子4×100mリレーの日本チームは、28日の準決勝3組を1位で突破し、翌日の決勝に駒を進めた。決勝のメンバーは三枝さん、山田真樹さん(東京・19)、設楽明寿さん(茨城・22)、佐々木琢磨さん(宮城・23)。「上下関係なく言い合える」(三枝さん)というチームワークで、頂点を目指した。
三枝さんは、レース展開を左右する第1走者。フライングしないよう注意しながらも、力強いスタートダッシュを心がけたという。大舞台の緊張もあったが、「絶対やるぞ」という気持ちを前面に押し出して力走した。日本チームはバトンパスを完璧に行い、アンカー・佐々木さんが最後の直線で2位・ウクライナの選手を引き離してゴールイン。41秒66という日本ろう新記録で、世界一に輝いた。
4年後に意欲
三枝さんは兵庫県出身で、生まれつき聴覚に障がいがある。高校から陸上を始め、これまでに100m国内1位、リレーで世界3位になるなど活躍した。デフリンピックは、前回大会に続き2度目の出場。父親の隆行さん(48)は、今大会の陸上・日本代表監督を務めており、レース終了後は「世界一を獲得してくれてありがとう」と抱擁したという。
今後の目標については、4年後のデフリンピック連覇、そして個人種目でのメダル獲得を挙げた。
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