9月2日から7日にかけて香港で開催された「第1回BFA女子野球アジアカップ」に、横浜隼人高校の女子野球部に所属する小田嶋真美さん(3年)が出場。同大会の初代女王に輝いた日本代表の投手として活躍した。
アジアカップは、来年に開かれるW杯の地区予選という位置付け。「侍ジャパン女子代表」は、W杯を5連覇中で、さらなる活躍が期待されている。
小田嶋さんが日本代表決定の知らせを受けたのは今年6月。日頃、投手として同部で活躍する小田嶋さんは、「まさか選ばれると思っていなかったので驚いた」と心境を振り返る。指導する田村知佳教諭は「地道に努力を続けてきた子。選んでもらえて良かった」と出場を喜んだ。アジアカップに臨んだ日本代表は、メンバー全員が高校生という編成。7月には合宿で士気を高め、大会へ挑んだ。
大会は日本を始め、チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、インド、パキスタンの全6チームによる総当たり戦。日本は初戦の韓国に11対0の大差で勝つと、その後も大量得点で勝利を重ね、最終戦のインドにも17対0で圧勝。5試合全勝で、同大会初代女王に輝いた。
ライバルとの交流刺激に
「出場前から海外でのプレーが楽しみだった」という小田嶋さん。初の国際大会で実感したのは、日本代表メンバーのレベルの高さだったという。普段はライバルとして顔を合わせている選手たちと、チームメイトとして戦った今大会。投手7人中、小田嶋さんも含め左腕が5人いたため、負けられないという気持ちがあったという。普段から練習している「けん制」が決まった時は、「自分の持ち味をしっかり出せた」という嬉しさがあったと語る。また、球種やフォームなど、選手同士で情報共有ができたことも大きな収穫だったといい、「このメンバーで大会に出場できた経験が何より」と笑顔を見せた。
「目標は応援される選手」
小学3年生から野球を始めた小田嶋さんは、中学卒業後も野球を続けたいとの思いで、女子野球部のある横浜隼人高校へ入学。先輩たちが楽しそうに野球をする姿に心を打たれた。いつしか「自分がこのチームのエースになりたい」と思うように。県内唯一の女子硬式野球部のメンバーとして、全国大会にも出場した。
現在の目標は、W杯での「日本フル代表」選出。大学生やプロも加わる選抜テストに向け、部活を引退した今も練習に顔を出したいとしている。春からは社会人として野球を続けていく予定だといい、「応援してもらえるような選手になりたい。今後、女子野球の活躍の場がより増えていったら嬉しい」と語った。
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