4月に結婚60周年を迎えた阿久和西在住の佐野三郎さん(89)と千恵さん(82)夫婦が、長屋門公園で「二人展」を開いている。水彩画・俳画・鉛筆画など力作およそ45点を展示しており、今年9月に卒寿となる三郎さんは「(創作活動の)集大成と思って開催を決めました。多くの人に見てほしい」と呼びかける。会期は6月9日(土)まで(23日は休館)。
水彩画や俳画などずらり
今月12日から、長屋門公園の蔵ギャラリーで始まった同展。水彩画は主に三郎さんが手掛け、全国公募の日美展の入選作など風景画を中心に展示している。俳画は、水墨画のような淡いタッチの絵に俳句を添える作品。下書きせずに書き上げるというもので、千恵さんが創作した作品も並ぶ。加えて、ともに同じ教室に通っていたという鉛筆画、三郎さんが撮影した山々の風景写真なども掲示されている。
二人三脚で活動
夫婦揃って、創作活動に取り組んできた。もとは三郎さんが1970年に俳画を習い、当時の自宅(南区)や婦人会館で教室を開くようになり、そこに生徒兼助手として千恵さんも加わった。1998年に移り住んだ瀬谷区でもコミュニティスクールで教室を開いていたが、生徒の高齢化もあり3年前に終了した。三郎さんは2003年から水彩画も始め、専門家に師事したという。
2人は創作活動に加えて、13年前から阿久和地域ケアプラザで月1回、水彩画や俳画をボランティアで指導している。「自分たちより年下の利用者もいて。喜んでくれるのが嬉しいですね」と千恵さんは話す。
3回目の二人展。初めて企画したのは、結婚50周年の2008年。もとは穀蔵だった蔵ギャラリーの雰囲気が、俳画や水彩画を展示するのに相応しいとして、同園で開くことを決めたという。2年前に第2回を行い、そして結婚60周年と三郎さんが卒寿を迎える今年、3回目の二人展を開催することになった。
今回を集大成と位置付ける三郎さんは「ここ2年で仕上げた新作も展示している。ぜひ多くの人に見てほしい」と期待を寄せる。千恵さんは「地元で開く展示会なので、買い物や外出に合わせて気軽に来場してもらえれば」と話している。
時間は午前9時〜午後5時。時間によってはギャラリーを留守にする場合もあるとのこと。問い合わせは佐野さん【電話】045・365・2158、または同園【電話】045・364・7072。
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