神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2018年6月28日 エリアトップへ

瀬谷区の民話を紙芝居に 区、次世代への継承図る

教育

公開:2018年6月28日

  • LINE
  • hatena
「かまとりいけ」と「ひとつめこぞう」を制作した
「かまとりいけ」と「ひとつめこぞう」を制作した

 地域で語り継がれてきた民話を未来に残そうと、瀬谷区役所が紙芝居を制作した。1984年に発行された「瀬谷区の民話と昔ばなし 全15話」から「かまとりいけ」と「ひとつめこぞう」を作品化。7月1日(日)から瀬谷図書館と瀬谷区民活動センターで貸し出し、区民への普及を図る。

7月から図書館などで貸出

 題材となった「瀬谷区の民話と昔ばなし」は、区民有志と区役所が協力して34年前に発行。地域で口伝されてきた15編の民話を、編さん委員が高齢者や郷土史家に聞き取りしながら調べ上げて、冊子とテープにまとめた。また、2010年にはこれを基に、「かまとりいけ」と「ひとつめこぞう」を含む3編が劇作品などとして脚本化された。

 紙芝居化は、2019年の区制50周年に向けて企画。担当した地域振興課職員は「読み聞かせできる紙芝居にすることで、多くの区民に民話を知って欲しかった」とその意図を説明する。

 「かまとりいけ」は、阿久和川の源流にあったとされる池にまつわる話。鎌で草刈りする若者と、美しい謎の女性とのやりとりを描いている。昔の瀬谷村に伝わる「ひとつめこぞう」は、行儀が悪い子どもたちの家に一つ目小僧が訪れるというエピソードだ。

児童も読み易く

 制作は専門業者と協力しながら、34年前の民話と8年前の劇脚本をミックスして進められた。こだわったというのが、子どもが読み聞かせできるように、分かりやすく作ること。小学校の高学年生を想定して漢字に振り仮名を付けたり、難解な言葉には解説文を添えている。「高学年の児童が低学年の子どもに読んでもらえると嬉しい」と職員。また、時代背景も考慮し、作品の絵が昔の瀬谷の風景などとかけ離れたりしないよう、郷土資料を調べたという。

 7月1日から瀬谷図書館と区民活動センター(せやまる・ふれあい館)で貸し出す。職員は「地域サロンや子ども会の行事など様々な場面で、幅広い世代に活用してもらい、民話が広まっていけば」と期待している。問合せは同課【電話】045・367・5693。
         

瀬谷区版のトップニュース最新6

公式マスコットが決定

国際園芸博覧会

公式マスコットが決定

自然の感情を伝える精霊

3月28日

地域店舗の活性化に一役

瀬谷小5年生

地域店舗の活性化に一役

独自メニューやレシピ本で

3月28日

新社殿、地域に披露

熊野神社

新社殿、地域に披露

催しも再開へ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

新聞で商店街の魅力発信

区内小学生

新聞で商店街の魅力発信

こだわりや人柄掘り下げる

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook