横浜市が11月5日、今年3月に開通した瀬谷団地連絡道路(東野〜相沢7丁目)の整備効果について発表した。相沢小学校周辺の登校時における通学路の交通量が約52%減り、児童や地域住民の交通安全向上につながった。
瀬谷団地連絡道路は、東野団地から県営細谷戸ハイツに抜ける約290mの道路。1998年度に事業開始し、今年3月12日に完成した。開通前は、東野と細谷戸ハイツ方面を自動車で行き来するには、相沢小学校の通学路や周辺住宅街の道路を通過するか、大きく南に迂回して県道瀬谷柏尾を通る必要があった。
整備効果の調査は、7月17日に実施された。市の発表によると、同校北側にある通学路の午前8時台の交通量が開通前(2月20日)と比べると、143台から69台に減った。また、午後1時から3時の下校時間の交通量も41〜58%ほど少なくなったという。
周辺に暮らし小学生の子どもがいる東圭さんは、「通学路を通り抜ける自動車が減って良かった」と喜んだ。細谷戸連合町内会の大坪陸男会長は、住宅街への通過交通が少なくなった一方で、環状4号線方面から瀬谷団地連絡道路に向かう自動車が多くなった印象があるとして、「バス通りの交差点に信号を設置するなど、安全対策を検討して欲しい」と話した。
西部病院方面への移動時間も短縮
今回の調査では、高齢者が多く暮らす細谷戸ハイツから、瀬谷区と旭区の境にある横浜西部病院方面への移動時間短縮も明らかになった。開通前は相沢地区を迂回することで約8分かかっていたが、移動経路が見直されたことで、調査時点では約3分になったという。
大坪会長は「(移動時間短縮は)特に、救急車による重症患者の搬送時に良い影響を与えると思います」と話した。
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