「瀬谷区をより良くする方法を発信したい」――。南瀬谷小学校6年2組の児童が2月25日、区制50周年に合わせて昨夏から取り組んできた「瀬谷区ドリームプロジェクト」について発表した。住民や区職員にインタビューした街の魅力や課題を踏まえ、福祉や環境などテーマごとに児童ならではの視点でプレゼンテーションした。
取材で理解深め
総合学習の一環として行われた同プロジェクト。瀬谷区が2019年10月に50周年を迎えることから、その歴史を振り返るだけでなく、60年、70年と将来への提案を行うことを決めた。
提案をまとめるにあたり、自分たちが感じる区の良い点や課題をピックアップした上で、「地域の声」を取材。家族や近隣住民にインタビューし、区職員からは住み良い街にするための取り組みなどを教わった。さらに、南瀬谷自治連合会の澁谷悦旦会長にも、地域に対する想いを聴いた。
「瀬谷区は自然豊かで、南瀬谷は挨拶が盛んな地域だということが分かりました」と同組の天利元飛(はるたか)君と松崎奏さん。一方で、道路が狭く危険、自転車置場が汚い、公園でボール遊びができないなどの課題も見つかった。
発表会は区職員や澁谷会長を招いて行われた。児童たちは「イベント」「福祉」「通路交通」「公園ルール」「公園スペース」「駅」「お店」「環境」の8グループに分かれて発表。区の野菜を使ったイベント、点字ブロックやエスカレーターの充実、見通しよく歩きやすい道路、公園でボール遊びができる環境づくり、駅近くへの大型店舗誘致を提案した。また、環境美化として、駅をきれいにするためのごみ箱設置、クーポンが当たる空き缶の回収システムといったアイデアも披露した。
「学習を通じて、子どもたちは地域における人と人のつながりの大切さに気付くことが出来たと思います」と担任の舩田真延教諭。天利君と松崎さんは区の未来について、「交通事故や犯罪が無くなって欲しいです」「子どもや高齢者が安心して暮らせて、今みたいな自然が残っていると嬉しいです」とそれぞれ期待していた。
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