行政に関する相談や要望を受け付ける「行政相談委員」として大きく貢献した人を称える総務大臣表彰の受賞者が9月25日に発表され、区内相沢在住の舩矢多紀子さん(79)が選ばれた。委員として18年活動する舩矢さんは「地域の役に立ちたくて始めました。受賞はとても嬉しいですし、驚きました」と喜んだ。
行政相談委員は、総務大臣から委嘱された民間有識者。行政の制度や手続き、交通安全などに関する苦情・要望を聞くとともに、助言や関係機関との調整も担う。全国に約5000人がおり、区内の委員は舩矢さんと網代宗四郎さん。今年度の総務大臣表彰は、全国から98人が選ばれた。
舩矢さんは北海道出身で、瀬谷区には1963年に移り住んだ。地域活動に意欲的で、区内で合唱団を立ち上げたり、1993年には外国人の支援団体「国際交流Seya」を設立するなどした。
委員に就任したのは2001年。これまでの活動のなかでは浸水対策など防災に関わるものから、身上相談などを受けることもあったという。「役所に直接話に行くことを敷居が高いと感じる人もいます。気軽に相談できる存在であろうと心がけてきました」と舩矢さんは振り返る。
今後は、委員の認知度向上に力を注ぐ考え。学校などで出前教室を開くアイデアも抱いており、「行政に対してしっかりと意見や要望をあげれば自分たちの暮らしが変わるということを、子どもたちに伝えていきたいんです」と意気込んでいる。
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